ストレージについて(M.2 SSD NVMe PCIe4.0)
ちょっと前までのストレージといえばHDDに代わるSSDでありSATA3の最大転送速度6Gbpsであった。
そして最近のストレージといえばM.2 SSDというもので最大転送速度がとんでもなく速いと噂のストレージである。
例えばこんな表記を見るだろう。
「M.2 SSD NVMe PCI Express 4.0 Gen4x4 最大転送速度 3000MB/s」
M.2 SSDというのはメモリタイプの薄っぺらいストレージの事。
正確にはちょっと違いますが、M.2やNVMeとはストレージの規格でIDEとかSATAとと言った規格の事で、SATA3 の上位規格と思っていい。規格が違うのでそれぞれ違った形状のコネクタ部である。
PCI Express 4.0(PCI-E4.0、PCIe4.0)と言うのはマザーボード側の規格で、
Intel製チップではPCIe3.0の転送速度最大4000MB/s(理論値)
AMD製チップではPCIe4.0の最大転送速度5000MB/s(理論値)だったのだが最近は7000MB/sのM.2 SSD NVMeも登場していて良く分からないw
現在はIntel製チップでもPCIe4.0も出ているようだ。
Genは転送速度の規格らしいがGen4=PCIe4.0と思って問題ない。
Gen4x4となってるのはPCIの形状(端子の数)の事らしいが気にしなくても問題ない。
そしてお気づきになっただろうか?
ややこしいことに単位が違うのである。
GbpsとMB/sと単位が違うのでものすごく比較しにくい現状。bpsは1秒間に何『ビット』の転送速度、B/sは1秒間に何『バイト』の転送速度である。ちなみにpと/は表記は違うが同じ意味である。
SATA3の規格上最大転送速度は6Gbpsである。
PS5等最近の家電に搭載されつつある速いUSBの規格で、USB3Gen2(正確にはUSB3.1 Gen2)の最大転送速度は10Gbpsである。
仮に比較するM.2 SSDは最大転送速度3000MB/sの製品だと仮定する。
1バイト=8ビット と言う単位の決まりがある。
ということで普段よく耳にするbpsの方で統一すると
3000MB/s=3GB/s=24Gbps
ということになる。
比較的安価なNVMeの「Crucial SSD M.2 1000GB P1シリーズ」を外付けSSDとして使う場合、転送速度は1700MB/sなので13.6Gbpsという速度になり実はUSB3Gen2より速い速度なので、規格上の転送速度は遅い方のUSB3Gen2の最大パフォーマンスに依存することになる。つまり10Gbps以上は出ないということだ。
ちょっと前まで話題になってたHDDより速いSSDとして転送速度500MB/sとかでしたが実は4Gbpsだったのである。
これから外付けの新しく”速い”外付けストレージを買いたいのなら時代はM.2 SSD NVMeで10Gbpsな時代なのです。
注意されたいのはあまり多くは無いのだがM.2 SSD SATAというのが存在する。これはSATAタイプのM.2 SSDストレージなので6Gbpsになる。安いと言ってしっかり確認しないと間違って買ってしまうことあるので要注意である。
体感速度的にはSATA3とNVMeはそんなに変わらないとも言われていますのでコストパフォーマンス的にはSATA3のSSDの方が優れているとも言えるだろう。
コストパフォーマンスを求めるならOSの起動ディスクだけM.2 SSD NVMe 500GB程度のストレージにして、2つめのストレージはSATA3の比較的安価なSSDにするのが今のトレンドかもしれない。
資金に余裕があるならばゲームやクリエイト作業用にもう1つM.2 SSD NVMeを追加する。もしくは1GBや2GBといった容量の大きな物を選択するといいだろう。
ちなみにPS5で将来使えるであろう拡張スロットの規格はPCIe4.0らしい。
早く使用できるようになってほしいですねw
↓おまけ↓
規格上の最大転送速度(理論値)
PCIe4.0(Gen4)=40Gbps=5000MB/s 以上の速度
PCIe3.0(Gen3)=32Gbps=4000MB/s
安価NVMe=13.6Gbps=1700MB/s
SATA3=6Gbps ←PS4Pro
USB3.2=20Gbps
USB3.1Gen2=10Gbps ←PS5
USB3.1Gen1=5Gbps
USB3.0=5Gbps ←PS4
USB2.0=480Mbps
私がPS5外付けSSDとして使用しているNVMe↓
上記NVMe用ケースとして使用↓
私が2つめのストレージとして使用しているSATA3↓